2026年熊本地震に被災された皆さまに。
一日も早く、穏やかな日常が戻りますよう、心からお祈りしています。
発災のときは夏休みだったこともあって、宮崎の自宅には子どもたちだけでした。
地震、怖かった。子どもたちだけでお家にいる時間が多くなってきたら、日頃の備え以外にも家族で話し合っておく必要性を感じた。反省。
震災の影響で、九州全体の各所にまだ影響が出ています。避難生活、余震、道路の寸断、交通や物流のこと。
ALL九州で。ONE 九州になって、なんとか乗り越えたい。
宮崎は、すっかり夏空。

1学期が終わって、子どもたちは夏休みに突入。今年は3人そろって小学生になって、はじめて迎える夏休みです。毎日のお弁当づくり、児童クラブへのお迎え、習いごとの送迎。白目をむいて、ひぃひぃ言っています。
日本中、世界中のママ・パパのみなさま、本当にお疲れさまです。我々は、同志。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

8月もあっという間に過ぎ去りそうな勢いなので、1か月を振り返ってみます。
7月は横浜のダンスの舞台を描いて、公共交通のことを描いて、学生さんと社会人の場を描いて。名古屋には、ジェスドロの砂糖先生に会いに行ったりしていました。
ぜんぶ「グラレコ」と呼んでいるけれど、ご依頼いただいたお仕事と、自分の学びと。今月はすこし分けて、書いてみようと思います。
グラレコのお仕事は、描いたものをそのまま表に出せない現場も多いので、ふだん私がどこで何を描いているのかは、外からは見えにくいかもしれません。だから、月の棚卸しと、呼んでいただいたご縁への感謝もこめて。少しだけ、お付き合いください。
7月のお仕事
ワカツタのお仕事は、グラフィックレコーディングと、ビジョンマップやサービスマップといった「対話や想いを紡ぎ、1枚にまとめる」可視化のお仕事です。会議や対話、講演の内容をその場でリアルタイムに描いたり、理念やサービスを1枚に整理したり。そうやって、記録を残したり、対話を進めたり、人と人がつながるきっかけをつくったりしています。
横浜赤レンガ倉庫で、んまつーポス20周年の舞台を
7月25日・26日は、横浜へ。コンテンポラリーダンスカンパニー・んまつーポスさんの結成20周年記念ダンス公演『GAME!-踊れ!ビルド!-』に、グラフィックレコーダーとして参加しました。

出会いは今年の2月、宮崎大学の「みやざき未来研究所」でグラレコを描かせていただいた回でした。んまつーポスさんは2006年に宮崎大学の舞踊学研究室から生まれたカンパニーで、名前は「スポーツマン」の逆さ読み。「逆さから物事を考えることで新たな価値を創造する」というコンセプトを軸に17カ国45都市で活動されてきた方々です。
20周年の舞台が横浜だったことにも、意味があり、2008年に横浜ダンスコレクションでファイナリストに選ばれたのが、この街だったとのこと。20年経って、同じ街の赤レンガ倉庫に戻ってくる。その節目に立ち会えたことが、うれしかったです。
今回の公演は、ダンス×建築×ゲーム。入り口は建築とゲーム、出口はアート。舞台の上で世界が組み上がっていく60分でした。
印象に残ったのは、ダンス×建築×ゲームの世界への没入感。子どもたちの手によって形を変えながら組み立てられる宮崎の建物で、ゲームのプレーヤーとして踊るダンサーたちの共創。バーチャルとフィジカルの行き来や、ダンサーの方の息遣い。「測って」「比べる」がテーマのとおり、自分の中の印象をアウトプットして、捉えた印象と「測って」「比べ」たり、グラフィックレコーディングを眺めながら、会場の皆さんと共に「測って」「比べ」たり。

描いたグラレコは、A3サイズで会場の入口に貼り出していただき、場内では動画とタイムラプスも流していただきました。描いたものをここまでふんだんに活用していただけて、スタッフのみなさまのご尽力に心から感謝しています。
アフタートークやレセプションでは、「どこで描いていたんですか」「いつ描いたんですか」と、たくさんお声がけいただきました。
今回のテーマは「測って、比べる」。動画でも写真でもなく、動きをコマ割りのようにグラフィックで拾っていくと、そこに描き手が感じた印象が残ります。それを眺めながら、自分の感じた印象と「測って、比べる」。そうやって、気持ちを誰かと共有できる。測って比べるという体験のなかにも、グラレコが活きる余地があるのかもしれません。
決めすぎていない、余白のある部分にこそ、関わりや遊びのようなコミュニケーションが生まれてくる。そんなお話を伺えたことも、大きな学びでした。横浜は町並みも人も素敵で、宮崎への帰り道、感じたことを何度も思い返していました。
NHK宮崎放送局のラウンドテーブルで
7月11日は、NHK宮崎放送局さんのラウンドテーブル「ミヤザキ未来ニュースラボ」でした。ご一緒するのは3回目になります。会場はひなたキャンパス。テーブルが5つあって、私が担当したのは会場の中央の大きなテーブルでした。

ラウンドテーブルには、行政の方、大学の先生、大学生、交通の関係者と、いろんな立場の方が一堂に集まります。ふだんは、それぞれの立場で言わなければならないこともあると思うのですが、この場では、登壇された方の悩みにみんなで寄り添っていく。「こんなことができるんじゃないか」「他県にはこんな事例がありますよ」と、悩みを開くと、いろんなアイデアが飛び出してくる。
社会課題というと大きくなってしまうけれど、もっと小さな視点で見れば、その地域で困っている一人ひとりがいる。そこに視点を向けていく、このラウンドテーブルの仕組みが、私は大好きです。
この日のグラレコは、その場の議論を、前に進めるために描いていました。ファシリテーターの方の進行に沿って、いま何を話しているのか、どこから来てどこへ向かっているのか。話が行ったり来たりしても、絵を見れば「さっき、ここまで来ていたよね」と戻ってこられる。進行の補助線のような役割です。
テーマは、公共交通。宮崎市内の団地の「地域の足」でした。描きながら、自分のことも、両親のことも、ずいぶん考えさせていただきました。
そのあたりのことは、番組が放送されてから、あらためて書かせてください。8月下旬にテレビで放送される予定と伺っています。
宮崎大学の学生×社会
7月は、宮崎大学で2回描かせていただきました。15日は第41回宮崎TOPセミナー、美郷町の長尾拓町長のご講演。28日は第53回ミヤダイミライ塾「世界ブランドを日向から」。どちらも、学生さんと社会人が交わる場です。

15日、長尾町長のお話のなかで、印象的だったのは
「人口減少は、世界が直面する課題。美郷町は、その問題に正面から向き合える場所」
過疎を、困りごとではなく「最前線」と言い切る。その順番の入れ替えに覚悟とまちづくりの醍醐味を感じました。「魅力的なまちはAIには作れない。人と人とのつながりからつくられていくもの」という言葉も、描き終わってからずっと、私の中に残っています。
この日は「講演編」と「交流編」の2枚を描いて、その場でスクリーンに投影して、みなさんに共有しました。
交流の時間は、学生さんたちがグループで話して、町長を交えて全体で分かち合う流れでした。そこで出てきた声を、受け止める役割として描いていました。自分の言ったことが、絵のなかに置かれている。それだけで、話してよかったなと思ってもらえる気がしています。
映した瞬間や終わった後に、自分の発言の箇所を指さしながら、またそこで続きの対話が始まる。この光景は何度見てもうれしいものです。

後日、大学の公式サイトのレポートに、2枚とも掲載していただきました。その日かぎりで消えずに、大学の記録として残っていく。描いたものがこうやって次に繋がれていくのが、うれしい。

28日のミヤダイミライ塾は、東郷メディキット株式会社の執行役員・東井上昭洋さんの回でした。日向から、世界に届く医療機器をつくってこられた会社です。「何かを創ることが、自分のアイデンティティ」という言葉と、世界ブランドになれた理由を、技術の話ではなく、熱意とそこから醸成された企業文化の話として語られたことが、印象に残っています。
この日のグラレコも、その場で共有させていただきました。


お仕事番外編|ホームページと、事業のマップ
7月は、グラレコ以外のお仕事もひとつ。宮崎の株式会社LINTOさんの、ホームページの改修です。
Webのお仕事?と思われるかもしれませんが、やっていることは、グラレコにも通じるところがあります。
まず、LINTOさんの事業のマップを描かせていただきました。どんなサービスがあって、どれとどれがつながっていて、お客さまはどこから入ってきて、どこへ向かうのか。
ただ、マップを整理しようとすると、どうしても「導線」がいります。どの順番で見せて、どこへ連れていきたいのか。だから、マップの整理とホームページの導線を行ったり来たりしながら、考えそのものをご一緒に整理して、ビジュアルもテキストも一緒につくらせていただきました。

LINTOさんは、中小企業のWebマーケティングを支援されている会社です。サイトには「『知られていない』は、伸びしろ。」という言葉が掲げられています。まだ知られていないだけで、価値はもうそこにある。グラレコでやっていることとも、繋がっているなと思いました。
私の得意は、事業の中身を分かりやすく整理すること。その出口が、グラレコのこともあれば、1枚のマップのことも、ホームページのこともあります。整理したいことがあるけれど、まだ形になっていない。そんなときにも、お声がけいただけたらうれしいです。
それから、ビジョンマップの制作も、進んでいました。こちらはまだ完成前なのでご紹介できないのですが、もう少ししたら公開できるかな。楽しみに待っていていただけたらうれしいです。
宮崎市若者と女性が活躍する「選ばれる企業」トップセミナー「意識」から「実行」へ
7月2日は、宮崎市の「若者と女性に選ばれる企業づくり推進事業」のセミナーへ。昨年度から続けて関わらせていただいている取り組みです。この日は、ジャーナリスト・浜田敬子さんの基調講演と、県内3社の経営者によるリーダーズトークの2枚を描きました。


DEIという言葉、3Kという言葉。会場では、それを「よその話」ではなく「うちの会社の話」として引き受けられるかどうかが、静かに問われていたように思います。
描いたものは、参加された企業のみなさまへの配布と、事業報告に使っていただいています。セミナーはその日で終わってしまいがちだけれど、1枚残っていると、参加されなかった社員さんにも見せられる。その日かぎりにしない。グラレコを入れる意味は、そこにあると思っています。
7月の学び|先生に会いに、名古屋へ
7月10日には名古屋へ行ってきました。
会いに行ったのは、ジェスチャードローイング(ジェスドロ)の砂糖ふくろう先生です。毎日毎日、画面越しに声を聞いて見ていた方が、ドアからガチャッと入ってきた瞬間。本当に、砂糖先生がいるんだ。あの感動は、言葉になりません。

美大を出ているわけでもない私は、絵の練習としてジェスドロを毎日続けています。なぜそこまでするのか、オフ会で先生に何を教わったのか。長くなってしまったので、別の記事にまとめました。よかったら、こちらもどうぞ。
7月に、整えたこと
ホームページをバージョンアップ
7月20日、wakatuta.com を新しくしました。サービスの説明を書き直して、実績・事例のページと、料金の考え方、よくいただくご質問のページを増やしています。
いちばん増やしたかったのは、実績・事例のページでした。冒頭にも書いたとおり、グラレコのお仕事は描いたものをそのまま公開できない現場も多くて、どんな場で何をしているのかが、外からは見えにくいままでした。どんな現場で、どんなふうに使われてきたのか。それが並んでいれば、「うちの場合はどうだろう」と考えていただきやすいかなと思っています。よかったら、のぞいてみてください。
ブログ記事を、2本
7月9日に「デジタルでグラレコを始めたい人へ」、7月22日に「月刊ガバナンス7月号に寄稿しました」を公開しました。
デジタルグラレコの記事は「デジタルでグラレコを始めたいです。何から揃えればいいですか?」とメッセージを頂き、その方へ向けた記事。
こんな事知りたいな、聞いてみたいな、あれば是非メッセージいただけたら嬉しいです!でも、今月も、下書きのまま置きっぱなしのものが何本か(反省)。しっかり出していくぞ。
ワカツタのTシャツ
それから、ワカツタのTシャツをつくりました。今回は夏用の半袖Tシャツ!
毎回グラレコの際にペンやパンパステルで服が汚れてしまうので涙 とっても助かる⋯
ロゴもワカツタの想いを込めてつくってみました。

7月のお仕事に、共通する想い
ふりかえってみると、7月は同じ「グラレコ」で、ずいぶん違うことをしていました。議論を前に進めるために描いたラウンドテーブル。出てきた声を受け止めるために描いた大学。その日で終わらせないために描いたセミナー。公演が終わったあとも残っていく、ダンスの舞台。
役割はぜんぶ違うけれど、根っこにあるものは、
”描いたあとに、次のアクションにつなげていくために”
描いたグラレコを見た方がもう一歩話してみたくなるかどうか。「私には関係ない」から、すこしだけ出てみたくなるかどうか。
そういった場を、チームの皆さんと一つづつ事前準備から作り上げていけたことが嬉しかった7月でした。
さいごに、私事ですが
8月7日は、私の誕生日でした。たくさんのメッセージをいただいて、本当にありがとうございました。またひとつ、歳を重ねました。
夏は、まだこれからが本番です。共に、かけぬけましょう。

お問い合わせ

何か始めたい、こんなことできるのかな。
そう思ってくださる方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
宮崎を拠点に、九州・全国への出張も承っています。
対話や講演・会議を、その場で記録する「グラフィックレコーディング」。
話されたことを点と点で結び、全体を俯瞰して持ち帰る「ハーベストバック」。
理念やサービスを1枚にまとめる「ビジョンマップ・サービスマップ」。
こんなことが得意です。
特に、いま関心があるのは、こんなお仕事です。
ただ記録するだけでなく、何かアクションが生まれる場への、グラフィックでの伴走。
ファシリテーターやコンサルタントの方々との、チームでのお仕事。
VISIONが伝わりにくい中小企業のみなさまへの、ヒアリングと可視化。
これまでのキャリアを生かした、行政分野でのワークショップのサポート。
「まだ全然、形になってないんだけど」。
そんな固まりきっていない段階でのご相談も、大歓迎です。
その願いや意図に、いちばん合う形をご提案させていただきます。
お盆も過ぎて、なんだか気持ちのいい風がふきはじめている九州。
秋にむけて、お仕事やイベント、ワクワクする遊びのお誘いなど、お声がけしていただけるととっても嬉しいです!
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
来月も、どこかの現場で、お会いできたら嬉しいです!
企業様からのご依頼も、個人のお客様からのご依頼も募集しています。お気軽に下記フォームからご連絡ください。







