宮崎は、梅雨の真っ最中。
雨の合間に、娘が てるてるぼうず を作っていました。
黒いマッキーで、ちょんちょんと顔を描いて。
プールが雨で中止にならないように雨が降るたびに必死に作っている姿が愛おしかった、そんな6月。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

あっという間に過ぎ去った感じがした6月。
先月から書き始めた月報のため、Googleカレンダーを開いて1か月を振り返る。
名古屋に行って、京都に行って。
議会の一般質問を描いて、大学のことを描いて。
ビジョンマップを描いて、ダンスも描いて。
登壇して、ラジオにも出演。
振り返ると描く現場が、ぐっと広がった6月でした。
あちこちからお声がけいただいたおかげで、いろんな場所に、描きにいかせていただきました。
ありがたいなぁ、と。
しみじみ、思った月でした。
形は、ぜんぶ違うけれど。
やっている根っこの部分は
描いて、1枚にまとめて、ほどいていく。
グラレコのお仕事は、クローズドで描いたものを表に出せないことも多くて。
ふだん私がどこで描いているのかは、外からは見えにくいかもしれません。
だから、棚卸しと
呼んでいただいたご縁への、感謝もこめて。
6月、どんな現場で、グラレコがどんなふうに使われていたのか。
すこしだけ、お付き合いください。
6月のお仕事
ワカツタのお仕事は、グラフィックレコーディングと、ビジョンマップやサービスマップといった「対話や想いを紡ぎ1枚にまとめる」可視化のお仕事です。
会議や対話、講演の内容を、その場でリアルタイムに描く。
あるいは、理念やサービスを、1枚に整理する。
そうやって、記録を残したり、対話を進めたり、人と人がつながるきっかけをつくったりしています。
6月は、その現場の幅が、よりぐっと広がりました。
成果発表を、その場で1枚に
名古屋への出張では、宮崎で製造業を営む企業様の成果発表と懇親会でグラレコをさせていただきました。
社員さんだけで200名ほどが集う、大きな場。
伴走支援のチームが、ずっと寄り添って支えてこられた成果発表です。
その成果発表の内容を、その場でスクリーンに映しながら、1枚のデジタルグラレコにまとめていきました。

成果発表のスライドや、話しているその時の熱だけだと、終わった瞬間に、すうっと流れていってしまうことがあります。
でも、1枚にまとまっていると
あとから社内で見返したり、社外や社内への分かち合いがしやすくなる。
伴走支援の総まとめの「冊子」にも、成果のひとつとして残していただけるそうです。
プロジェクトでふかふかに耕された関係性の中で生まれた取り組みを
グラフィックでカタチに残させていただけたのが、何より嬉しい。
描いて、終わりじゃなくて。
描いたものが、あとからじわじわ効いていく。
そういう使われ方が、描く前から共に設計していけるように、事前のお打ち合わせで心掛けています。

京都大学|動かせるグラレコで、国際研究のワークショップを
京都にも、出張してきました。
京都大学の、国際研究のワークショップ。
研究者の方々と、さまざまな立場の方が集まって、対話を重ねる場です。
ありがたいことに、2年間ほど伴走させていただいている現場です。

議論を、ガラスの壁一面に描いていきます。
このとき、ひと工夫。
一人で構造化をして、確定させるのではなく、グラフィックをB5やA4の紙に描いて、話の流れにあわせて、あとから皆さんと共に動かして構造を組み替えられるようにに貼っていきました。

描いたものは、まとめ案への意見を集めたり、議論を束ねたりするのに、使っていただきました。
いろんな意見が飛び交うなかで、みなさんがグラフィックを指さしながら、重ねて話す。
その中で中心になる論点が、浮かび上がってくる。
大事にしたい想いを、絵の上に重ねるように語ってくださる方もいて。
描いたものと、対話とが、お互いに作用しあっていく。
その手応えが、なんだか、とてもうれしかったです。
そして、もっとうれしいのは、その先のこと。
前回(2月)に描いた記録は、他の国のメンバーへの報告に使われたとのお話を伺いました。
今回の分も、これからレポートになって、研究のひとつの実りになっていくと聞いています。

県議会|県政が、スマホに1枚で届くように
県議会議員の方の、一般質問を1枚にまとめる、というお仕事です。
これは、その場でリアルタイムに描く「グラフィックレコーディング」とは、すこし違い、テキストをイラストで1枚にまとめ直す「グラフィックレポート」と呼んでいます。
まず議会で、何が話され、どんな空気で進むのかを、じっくりつかむ。
そのうえで、行政言葉も多い議場の答弁のやりとりを、後から、県民のみなさんに届く1枚に整理していきます。
もともと私は、行政時代に議会事務局で、議場の運営や議事録づくりをしていたことがあります。
あのころ、ずっと、もやもやしていた気持ち。
議事録は、なかなか読まれない。
平日に議会に足を運べる人も、そう多くはない。
議場で大事なことが話されているのに、届かない。
それが、ちょっと悔しかったんですね。
いまでも心がしくしく痛む。
だから、県政の動きが
みなさんのスマホの中に、絵で届けることができる。
それだけで、あのころの悔しさが、少し晴れていくような気がします。
(今回の分は、もうすぐ公開予定です。出ましたら、またご紹介させてください)
ミヤダイミライ塾|「描く」から、「伝える」へ
6月は、描くだけでなく。
伝える側にも、立たせていただきました。
宮崎大学のミヤダイミライ塾に、ゲスト講師として登壇。
「メモが宝物に変わる瞬間、-描くと、見たいメモが生まれる」というテーマで、約50名のみなさんと。

公務員からフリーランスになるまでの、気持ちの揺れ。
グラレコとの出会い。
そして、私がいつも大切にしている、「誰のために・何のために・何を描くか」という3つの問い。
AIは、結果をまとめるのが得意。
グラレコは、双方向のやりとりの中で「ことが動く」ところに、価値がある。
AIが点なら、グラレコは面。
そんなお話を、させてもらいました。
後半は、みなさんにも実際に描いてもらいました。
四角・丸・三角・線、たったこれだけの組み合わせで、案外いろんなものが描けることをご紹介。
表情や気持ちを線で表す練習もしました。
三人一組で「私の夢」や「最近うれしかったこと」を1枚に描いて、見せ合うワークも。
描いた紙を見せながら話すと、自分でも忘れていた気持ちに気づいたり、頭の中が整理されたり。
みなさんの「あ、そういうことか」という表情が見られて、私のほうが嬉しくなりました。
質疑応答で「文字と絵って、どう使い分けるんですか?」という質問も印象に残っています。文字は揺らぎの少ない記録で、グラレコは言葉になりきらない部分をすくいあげるもの。氷と水みたいに、もとは同じなのに役割が違うんですよね、というお話をさせていただきました。(この部分は今度記事にしたい)

会場で皆さんからご質問をいただいたり、
参加者の皆さまと線を描くワークや実際にグラレコを描いていただく時間も設けて
いつものミヤダイミライ塾以上に、とてもワクワクしたあっという間の時間でした。
ビジョンマップとサービスマップ|事業の根っこを、1枚に
「1枚にまとめる」お仕事にも、多く携わった月でした。
ビジョンマップは、企業・団体の理念や夢、ビジョンを、1枚に描くもの。

伝わりにくかった想いが、見える形になる。
社内に、ビジョンが浸透していく。
そして対外的に発信して、関わりが増えていく。
そんな「柔らかなツール」として、使っていただいています。
背景には、パーパス経営、という流れもあるのかなと感じています。
ただ自社が稼げればいい、から一歩進んで、
「私たちは、なぜこの事業をやっているのか」を、社会に示していく。
そんな必要性が高まっているように思います。
同じ月に、ホームページ制作の中で、サービスマップも描きました。
事業者さんのサービスを、わかりやすく1枚に整理するお仕事です。

理念をまとめる、ビジョンマップ
県政をまとめる、グラフィックレポート
サービスをまとめる、サービスマップ
関東の企業様からは、ご挨拶に使うビジョンマップのご相談も。
こういう「想いや理念を1枚にまとめたい」というお声を最近頂きます。
同じ「1枚にまとめる力」が、現場ごとに形を変えて効果を発揮していることに責任とともに喜びを感じています。
こぼさず残したい、6月の小さなこと
ほかにも、すこしだけ。
今月は記事の寄稿のお仕事もありました。
グラレコについて自治体の現場で描いて、実りを分かち合うための、実践のお話です。
詳しくは、またご紹介しますね。
それから、もぎたてラジオに、3週続けての月曜日で、出演させていただきました。
マイクの前で言葉で「伝える」のは、描くのとは、また違う時間でした。
「ラジオ聞きました」
「小川さんだ!と思って車から降りるところだったけど、そのまま車中で聞いてました」
リスナーさんからもグラレコもいただいて、、本当にありがたかったです。

コンテンポラリーダンスを、描いてみる
最後に、6月の新しい挑戦を。
ダンスを、その場で描く、という試みです。

ふだんは、話される言葉や対話を、文字と絵でまとめていきます。
でも今回、描く内容は「ダンス」。
目の前で動く人の、その動きを見て自分の感情を追いかけて描いていきます。
ポージングが止まっているわけではないので、細かく正確に描写的に描くのではなく
感じた動きの勢いやエネルギーを線でつかまえていく描き方です。
自分が感じた印象の線を、そのまま、紙に置いていきました。
言葉のない、表現。

動きを描くのは、自分が感じたことが、そのまま外に、ひらかれていくような感覚があります。
言葉を介さないアウトプットで、やりとりができる。
そんな可能性を、感じた時間でした。
6月のお仕事に、共通する想い
ふりかえれば、あちこち振り幅の大きな月でした。
名古屋、京都、議会、大学、企業、それからダンスの舞台。
描く現場も、役回りも、いろいろ。
でも、根っこにある願いは、ひとつ。
描くことで、1枚にまとめることで
その場に流れていた空気や、まだ言葉になっていなかった想いが、もっと「ほどけて」いったらいいな、と思っています。
話されていなかったことが、話される。
流れて消えるものが、見返せる形で残る。
胸の奥にあった想いが、外にカタチとなって出ていく。
ほどかれると、ひとは、何かしたくなる。やってみたくなる。
そんな 「したくなる社会」 が、目の前に広がっていったらいいなあ、と思っています。
お問い合わせ

何か始めたい、こんなことできるのかな。
そう思ってくださる方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
宮崎を拠点に、九州・全国への出張も承っています。
対話や講演・会議を、その場で記録する「グラフィックレコーディング」。
話されたことを点と点で結び、全体を俯瞰して持ち帰る「ハーベストバック」。
理念やサービスを1枚にまとめる「ビジョンマップ・サービスマップ」。
こんなことが得意です。
特に、いま関心があるのは、こんなお仕事です。
ただ記録するだけでなく、何かアクションが生まれる場への、グラフィックでの伴走。
ファシリテーターやコンサルタントの方々との、チームでのお仕事。
VISIONが伝わりにくい中小企業のみなさまへの、ヒアリングと可視化。
これまでのキャリアを生かした、行政分野でのワークショップのサポート。
「まだ全然、形になってないんだけど」。
そんな固まりきっていない段階でのご相談も、大歓迎です。
その願いや意図に、いちばん合う形をご提案します。
まずはお気軽に、下記フォームから。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
来月も、どこかの現場で、お会いできたら嬉しいです!


