超高齢時代の地域デザインイベント開催レポート
2024年6月14日、宮崎大学地域デザイン棟とオンライン配信で「第3回 超高齢時代の地域デザイン -地域資源をフル活用した介護のあり方とは?-」が開催されました。
このイベントでは、経済産業省の水口怜斉さんと神奈川県の脇雅昭さんをお迎えし、介護をテーマに地域資源の活用についてお話ししていただきました。
イベントの概要
- 日時: 2024年6月14日(金)18:30~20:00
- 会場: 宮崎大学 地域デザイン棟 / オンライン配信
- 参加人数: 対面 50名、オンライン 100名
特別ゲスト: 水口 怜斉さん
水口さんは長崎県のご出身で、2017年に経済産業省に入省。
スタートアップ支援や大阪・関西万博の準備、J-LOP事業などさまざまな政策に携わり、現在は経済産業局のヘルスケア産業課で産業振興に取り組まれております。
デザインケアチームの会社「JAPAN+D」の立ち上げにも関わっており、多方面で活躍されています。
講師: 脇 雅昭さん
宮崎県都城市出身の脇雅昭さんは、2008年に総務省に入省し、47都道府県の公務員と官僚が交流する『よんなな会』や、公務員限定のオンラインプラットフォーム『オンライン市役所』を立ち上げられました。
現在、神奈川県庁の理事 兼 産業労働局長として地域社会の発展にご尽力されております。
講演内容

イベントの最初に、現在の日本の高齢化率が29.1%に達していることが説明されました。
水口さんは、ヘルスケア産業の成長が社会課題の解決策になることや、地域の情報を集約するリストプラットフォームや事例をシェアする重要性について説明されました。
また、地域資源を活用した介護についての全国各地の事例が紹介されました。
介護保険外の民間が実施する柔軟なサービスの提供や情報共有による効率化に視点を向ける重要性や、多職種合同ケアカンファレンスの事例も紹介されました。
今回グラフィックレコーディングを担当させて頂きました。
グラフィックレコーディングを通じて感じたこと

グラフィックレコーディングを描きながら感じたことは、介護というテーマをまず自分事として捉えることの重要性です。
介護を自分事と捉え、自分自身がどう関わるか、その距離感や関わり方の長さを考えることが大切だと感じました。
多様な人々が様々な形で介護に携わる機会やきっかけを作り、地域での関わり方を構築することが重要です。
これにより、関わり続けられる仕組みや、距離感を保ちながら関与できる環境を様々なアイデアで創出できるのではないかと感じました。
ワークショップ
ワークショップでは、「高齢化と○○=課題解決」というテーマで、ビジネス視点と福祉視点を融合させたディスカッションが行われました。
参加者同士で具体的な課題解決策を意見交換し、具体的なアプローチを考える機会となりました。
まとめ

今回のイベントは、宮崎大学の取り組みであるミヤダイミライ塾の一環として開催され、超高齢時代における地域デザインの重要性を改めて認識する機会となりました。
地域資源をフル活用した介護のあり方について、多くの視点から学び、介護を「自分事」として捉えることの重要性が再確認しました。
特別ゲストの水口さんや講師の脇さんの専門的な知見をもとに、多くの参加者が新たな気づきを得ることができたのではないでしょうか。
介護保険料の増加が予測される現代社会において、私たち一人ひとりが介護を「自分事」として捉え、ヤングケアラーを含むすべての世代が前向きに関与することが重要です。
OPEN CARE PROJECTやデザイン思考を活用し、社会全体で介護問題に取り組み、ポジティブな未来を創造していきたいと感じました。
今後もこのようなイベントを通じて、地域社会の課題解決に向けた具体的な取り組みにどのように関与できるか、考えていきたいです。
次回は令和6年7月12日(金)18:30~20:00
先端テクノロジー ✕ イノベーション というテーマで
<特別ゲスト> 迫田 健吉(さこだ けんきち)氏をお迎えして行われる予定だそう。
お申し込みはコチラから【申込期限】原則7月10日(水)13:00まで
ぜひお申し込みください!
最後までお読みいただきありがとうございました。