月刊ガバナンス7月号に寄稿しました|自治体の現場で、グラレコをどう使う?

市役所にいたころ、職場にあった雑誌、月刊『ガバナンス』。

地方自治の実務誌で、毎月回覧で回ってきます。
自分の順番が来るのを、毎回楽しみにしていました。

全国の先進事例や、素敵な取り組みをされている方の記事を読みながら、凄いなあ!素敵!取り入れてみよう!と参考にさせていただいた大好きな雑誌。

その雑誌の2026年7月号に、今回は書く側で載せていただきました。
正直に言うと、まだちょっと不思議な感じがしています。

月刊ガバナンス2026年7月号の表紙。特集2は「始めてみませんか? グラフィックレコーディング」
月刊ガバナンス2026年7月号(ぎょうせい)

依頼のご連絡をいただいたときに、驚いたと同時に、とてもワクワクしました。

まさかグラフィックレコーディングの特集を組んでくださるなんて!

目次

特集がまるごと、グラフィックレコーディングでした

月刊ガバナンス7月号の特集2が、まるごとグラフィックレコーディングでした。
「始めてみませんか? グラフィックレコーディング」というタイトルです。

私が書かせていただいたこと以上に、自治体職員が実務のために読む雑誌で、グラレコが特集として組まれたことに驚いています。
私が市役所で「もっと分かりやすく伝えられないかなぁ」ともやもやしていたころには、考えられなかったことです。

書いているのは3人。総論を国立環境研究所の有廣悠乃さん、グラレコを始めたきっかけと事例をさいたま市職員の廣瀬杏奈さん。私は、実践のノウハウのところを担当させていただきました。

書いたのは「シーン別・グラレコ実践ノウハウ」

シーン別・グラレコ実践ノウハウ
―― 自治体の現場で、描いて実りを分かち合う

「実りを分かち合う」というのは、対話を絵という形でハーベスト(収穫)する、ということです。
描くこと自体が目的ではなくて、描いたものをみんなで持ち帰って使うところまでが仕事だと思っています。

取り上げたのは、この3つの場面でした。

  • 市民参加型ワークショップ ―― 文脈と感情を記録する(宮崎市)
  • オンライン会議 ―― 空中戦の議論に「軸」をつくる(東京都北区)
  • 大型フォーラム・研修 ―― 記録を手放し、対話を深める(川崎市)
宮崎市「若者と女性に選ばれる企業づくり推進事業」のワークショップで模造紙に描いたグラフィックレコーディング
宮崎市のワークショップで描いたグラレコ(模造紙・アナログ)
東京都北区「令和7年度 区政に届け!オンライントーク」で描いたデジタルのグラフィックレコーディング
北区「令和7年度 区政に届け!オンライントーク」で描いたグラレコ(デジタル)
川崎市「かわさき未来経営フォーラム」宇宙ビジネスをテーマにしたセッションのグラフィックレコーディング
川崎市「かわさき未来経営フォーラム」で描いたグラレコ(デジタル)

どれも、実際の現場です。準備のこと、当日のこと、描いたものをそのあとどう使うか。使っている道具も、アナログとデジタルの両方を書いています。

中身は、是非誌面で読んでいただけたら嬉しいです。

誌面には入れなかった、ひとつの段落

ひとつだけ、誌面には入れなかった段落があります。

どのシーンでも、アウトプットだけ見ればAIが生成したグラレコと変わらないかもしれない。しかし、その場にいて、一人の参加者として聴き、感じ、描くからこそ生まれる安心感や関係性の醸成がある。その場にいるみんなのために、その先にある地域社会のために――その願いを持ち描くことは、どのシーンでも変わらない。

ただ、この問いはずっと私の中にあります。

AIと人の手で描いたグラレコ。出来上がったものだけを並べて見比べたら、たぶん区別がつかない日が来ると思うんです。それでも私がその場で描く理由は何なのか。

ちょっとまだ自分の中でもぞもぞしているこの部分。

これはこれで、いつかちゃんと記事に書いてみたいと思っています。

回覧で読んでいた側から、書く側へ

私は宮崎市役所に14年間いました。契約課、地域コミュニティ課、議会事務局、市民課、都市戦略課と、いろいろな部署を経験させていただきました。

そのあいだずっと、「行政の言葉は、なかなか外に伝わらない」というもどかしさがありました。分かりやすく伝えたい、市民の方と話せる場をもっと広げたい。その気持ちが、いまの仕事の原点になっています。

回覧で回ってきたガバナンスを読みながら、全国にはこんなことをしている人がいるんだ、と思っていた側でした。それが今回、書く側に。

実際に誌面を手に取ったときは、とても嬉しかったです。市役所時代の同僚や、全国各地の公務員の方から「見たよ〜」と連絡をいただきました。グラレコを始めた当初からずっと見守ってくださっていた方からは「感慨深いね」と。そのひとつひとつが、本当に嬉しかったです。

まず、ペンを握ってみてほしい

グラレコに、特別な資格は必要ありません。

職場にある紙とペンで、今日から始められます。

是非、皆さんの目の前の対話を描いてみてください。

今回、声をかけてくださった月刊『ガバナンス』編集部の皆様に、改めて感謝申し上げます。
そして、記事の中でご紹介した3つの現場でご一緒した皆様。あの場に呼んでいただいたから書けた原稿でした。本当にありがとうございました。

月刊『ガバナンス』2026年7月号は、ぎょうせいオンラインショップから購入できます。

月刊『ガバナンス』2026年7月号(ぎょうせい オンラインショップ)

特集の3本はそれぞれ違う視点で3人が記事を書いています。読み
比べるとおもしろいと思うので、よかったらあわせてご覧ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


グラフィックレコーディングのご依頼・ご相談は、ワカツタのお問い合わせページからどうぞ。

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